息子の親友たちのご両親は軒並み離婚家族です。ええ、軒並み(笑) 離婚家族の数ごとにステップファミリーのかたちも、結びつきの強さも、それぞれだなあと思います。
両親が葛藤を引きずれば、離婚の打撃を一番強烈かつ長期にわたって子供に与えることができます。その打撃は、片親を疎外することで、さらに強烈にできます。離婚後両親が、普通にリスペクトを持って(仲良く、でなくても良いそうです)お互いの目を見ながら接することができるようになれば、子供の回復は早く、ほんの二年ほどで、離婚していない家庭の子供たちと同等の発達を見せるそうでした。子供の適応能力とかレジリエンスってすごいですよね。
現在、息子の友達のひとりに、ひとりその片親疎外の状況に近い子がいて、心を痛めています。まず、息子が、涙を流して話してくれるほど、心を痛めています。
欧州だからって、共同親権がスタンダードだからって、法律で子供の権利が尊重されているとはいえ、片親疎外がないわけではないんですよね。それは親のマインドセットにかかっているわけだから。どんなに国がサポートを入れてくれても、親のほうが、意地とかしがらみで、子供を優先するマインドにスイッチオンできなければ、実現できないんですよね。切ないですね。
これからどうなるかわからないけれど、わたしができるサポートがあれば何でもしたいと思っています。たとえば、またおいしいもの作るから、ごはん食べにおいで、とかね。それくらいしかできないのも、事実だけれど。
夕食に呼ぶとき、なんとなく家族の状況の話をしてくることがあります。こないだ、あと数年でぼくは自由の身になるんだからと語るその子の姿が、つらそうでも、なんとも頼もしく見えました。だけども、切ないなあ。今の状況を鳥かごのように感じているわけですよね。… 頑張って。それまで、しっかりハングイン! でも、うちの子が、たくさん話を聴いてあげたり、家族の件では、支えになっているようでした。個別に、息子にお礼をいいました。