とうとう来ちゃった夏休み。というわけで、二週間いただいたお休みの半分が過ぎました。 離婚前は、元旦那さんがいろいろ考えてオーガナイズしてくれていた。離婚後は、自分でいろいろ考えてブッキングも、ロジスティクスも、考えていかないといけない。いろいろなオプションを検討して、お出かけプラン、宿泊のオプション、息子の嗜好もかんがみつつ。意外と、めんどくさい。しかも、行ったことない場所、駐車場予約したり、いろいろドキドキすることも多いです。離婚後、元旦那さんが、どんなに頑張っていてくれていたか、どんなに私のことを思ってくれていたか、こういう細かい瞬間に感謝の気持ちをいだくことがあります。 私は離婚前は、車を運転することを好みませんでしたが、職場からやんわり希望されたことが大きな要因で、車を購入し運転するようになりました。なんで車を運転しなかったというと、しなくても良かったから。元旦那さんがどこでも連れていってくれたし、必要がなかったから。自分は時間をかけてでも公共交通機関を使いました。 こういうのって、自分では苦労しない、いわゆる「フリーライダー」。しかも、感謝の言葉もなかった。当然、という態度。恩義のかけらもない。離婚したあとでは、申し訳なかったなあ、と思います。恥ずかしいくらいです。それでも元旦那さんは、喜んで運転してくれていた。いろんなところに連れて行ってくれた。愛してくれていたんだなあと、運転中に、じっとありがたさを感じることがあります。 離婚して、子供と一緒のお休み。いろいろ工夫(苦労?)してここ数年やってきましたが…… ついにきた。もうどこに行っても、ママとじゃつまらないお年頃。ママが楽しいこと(自然散策とかキャンプとか)は、ティーンにはたまらく退屈な活動。 今年が、最後だね。今回が最後、との覚悟で、もうこの一週間、べったりと楽しみました。いろいろ行きましたよ。朝いちでお客がいないうちに、オランウータンのところに駆けつけたこと。なんとも優しいオランウータンの子供がいて、Kと檻越しに遊んでくれました。これはとても心に残ったみたい。サファリにも行きました。考古学博物館。映画も一緒に見たし、ランチと称して、ご希望だった大盛りのパフェをごちそうしてあげたり。 来年からは、Kとの夏休みの時間はとらず、普通に仕事しようと思います。息子は、友人と出かけるのが一番みたいだから。それに、もしかしたら来年はもう、夏はずっとアルバイトに明け暮れるかもしれないよね。 で、私が会社から夏休みをいただくなら、Kがパパのうちに行っている間、彼氏か友人かで、大人で過ごすようにします。今年、元旦那さんが、そういう道を選んだようにして。交代で息子の面倒を見て、ほんとうに自分のためのお休みをいただくようになるでしょう。 子供時代が一区切り終わった感じ。ちょっとしんみりしつつ、成長が誇らしいママでした。 まとめ:子供が親との夏休みをあまり楽しまなくなったら、そういうお年頃なのかもしれない。今年は、パパは、一週間ちょっとママにKをお願いして、その間、彼女さんと水入らずで休暇旅行へ。私はこの間、Kといろいろお出かけしましたが、Kも付き合ってやっているという感じでした。来年からは、ママも、パパが今年そうしたように、とくにKと一緒にお出かけするために休暇を取ることはしないでしょう。パパとママと、交代で、大人の休暇に出かけるようになりそうです。Kはどうするかな、来年。お友達と泳いだり、アルバイトをしたりするのかな。
Category: 共同親としての関係性
夏休みの相談
引き続きまだ決定が必要だった夏休みの行ったり来たり。とりあえず決定を見た。 結局元旦那さん、彼女さんとだけの一週間オーストリア入りということで決定。Kには楽しいことないからママ宅でお願いできない?という相談。それが、もともとパパ週でした。 で、八月第二週も、彼の趣味兼副業で一週間ママ週がエキストラに入っており。ママは嬉しいけどさ。 六週間ある夏休みのうち、五週間ママのうちって、パパにほとんど会えない。Kはどう思うかね? という問いかけを返しておいた。 そうしたら、まあ、オーストリアの後の一週間はパパのうちに移動ということに。当然だろ。よく考えろ。 気まずそうに「八月中旬以降は何もないからさ……二人でなにかしたかったらいつでもうちでいいからさ…」 ま、お互いさまだからさ。気にしないどいてください。今回、「ちょーっとまったー!」を返したのは、Kがパパとも一緒にいたいでしょ?ということだけだったから。 どうなることか、夏休み。 オランウータン以外には、ピンボール博物館という希望も、入ってきました。 まとめ:新しいパートナーと一緒に居る時間も必要だろうが子供と一緒の時間を優先しようよ。
葛藤時代の支え
なんかずっと、共同養育賛美みたいな記事ばっかり書いてるので、偏っている。わかっています。でも長い息で書き続ける中で、当初の葛藤なんかもっとかけたらなあと思います。 最初からこんなに共同養育に対して肯定的だったわけではありません。最初っからこんなに元旦那さんと協力体制に入れていたわけでも絶対にありません。 離婚前の葛藤含めて、何年もかけて、三人で気づいて・築いてきた関係性の結果、この幸せな落としどころに収まったという感じです。わたしも元旦那さんも、周りもみなで、Kを中心に考えられる大人とはどんな人間なのか、どうしたらそうなれるのか、と成長していった感じです。 (とある大学の調査で、離婚家庭の子供も、親の関係が修復されて二年たつと、離婚のない家庭の子供と同じくらいと変わらないくらいにダメージがなくなるそうです。そのうちこの研究についても掘り下げて書けるといいですが。) 最初は自分の護衛とか相手への反抗で精いっぱいでした。子供の声とか姿はそこになかった。傷ついたKの姿は、私の目には入っていなかった。 この自分本位な態度を変えてくれた人たちが、居ます。 ひとつは、とある、本。ひとつは、私たちを支えてくれた、さまざまな組織。ひとつは、私たちを指導してくれた、プロのみなさん。ひとつは、私たちを支えてくれた、(経験ある)新しいパートナーたち。ひとつは、私たちを支えてくれた、友人たち。 離婚するまで発展した葛藤のさなかにいる人間ふたりが、養育を支えあえる共同親として成長するまでには、やはり友人でもプロでも、支えが必要ではないでしょうか。ひとりで人間は生きてはいけない。 そして、その支えって、選択肢があればあるほどいいと思うんですよね。 たとえばYoutubeでも、ひとつのトピックを検索すると(私はストレッチ運動でよく参考にさせていただくYoutuberさんが数人いらっしゃるのですが)、たくさんのYoutuberさんの選択肢がありますよね。みなさんそれぞれのキャラがあって、解説方法があって、視聴者さんは、自分にマッチした方をフォローされるわけですよね。 私はプロの心理療法士でも何でもないただの一介の親ですけれど、まずは自分のために自分の道筋を書き留める中で、だれかがここからたった一つでも、実践に踏み出すきっかけを手にしてくださったらいいと。あったらいいけれど、なくても、書きたかったことを書いたのでよい、と。 そういう時代なんだと思ったんです、だれかのお役に立てるのでも、立てなくても、書いていけばいい。 実はどう書き出していいかわからなかった葛藤時代のことだけど、この感謝から書き始めるのもひとつの手かなと思いました。少しずつ書きます。
仕事におけるメリット
現在はもう中学生なので、ほとんど手がかからない。シッターもいらないし、たいがいのことは一人でできる。歯医者にも矯正歯科にも自分で行くし、手伝えばだいたいのスケジュール管理もできる(離婚家庭の子たちは、自立が早いと思います。タイムマネジメントとか、スケジュールとか、ロジスティックとか、強くなりますね)。 でも、離婚当初は、Kはまだ小学校で、ひとりでは置けない年齢でした。 ラッキーなことに、現在の仕事場では大変フレキシブルにさせていただき、Kの居る週はパートタイムで。パパの家に行っている週は、フルタイムで就業させていただくことができました。しかも、朝早めの就業で、帰る時間も前に倒し、よりいっしょにいる時間を増やせました。当時は、補習校にも行っていたため、その宿題なんかにも一緒にいる時間がかなりのところ必要だったので。 こんなわがままさせていただき、ボスや、同僚たちに、感謝、感謝、感謝。 それと同時に、共同養育にも、感謝。 シンママも、シンパパも、共同体から脱したことによって、今までふたりでしょっていた荷物を、ひとりずつ背負わないといけないから。ときどき、その背負ってるものを交代できると、その分のエネルギーをほかにまわせる。 こうやって、子どもがいる週、いない週で、支え合えるわけですね。 こういう体制だったから、仕事「にも」子供「にも」打ち込むことができました。どちらかをあきらめる必要なんか、ない。いいえ、あきらめるどころか。二人とも離婚して共同体から離れた以上、「どちらも」やっていかなくてはならない。 パパのほうもしかりで、子供のいない週にはがっつり趣味/副業に没頭しているようでした。 で、あまり手のかからなくなった現在はというと、普通にパパ週もママ週も就業時間を同じに戻しました。 まとめ1.仕事と子供の両立にも共同養育は吉。2.共同体を離れても、いや、離れたからこそ、ふたりが子供のことでは支えあう。3.それは、お互いの幸せのために。そして、相手の幸せは、直接、子供の幸せだから。
水着
ここ数日曇った夏らしくない日ばかり続くのですが、来週テスト開けで、お友達と泳ぎにいくことも多くなるだろうと思って。あらかじめKの水泳用パンツを購入してきました。 「パパんちって水泳パンツもうあるんだっけ?二着買って来たんだけど、一着、いる?いらなかったら返品するか平気だよ。」 とパパにメッセージすると、「助かる! 去年のもうたぶん小さいから あとで振り込んどくから額だけ言ってきて」と割と速攻で帰って来たよ。 買い物ってやはり男は苦手みたいで(実は私も苦手だが)どうせ自分が買うんならついでに共同親の分も聞いてみるのはいいことだ。 パパんちにも一着持って行ってねー と、すかさず、またパパと同じラインですアピールをしておくママであった。いちおう、抜け目はないつもり。(抜けまくり)
さっきの補足
前の記事読みかえしつつ、補足が必要と思いました。 「これまで、一つの共同体として二人で協力して分担できていたことが、家が二つになることによって、それぞれが独立した単体として上記のすべての領域で機能していかないといけません。」 ま、最初はそうなんだけど。基本はそれぞれシングルペアレントなんだから。だれもいなかったら自分がやるっきゃない。 だけども、共同養育だと、最終的には、養育に関しては、ある程度までは、共同体に戻るというか。もちろん、離婚前のようにがっつりした共同体ではないけれど、新しいパートナーたちと、その二人の家族構成員も巻き込みながら、何と言ったらいいか、ざっくりした「ゆるーい」共同体になるという感じ。なれたかなと思います。
夏休みの相談中
きのう夜元旦那さんから電話があり、夏休みの相談でした。 彼女のEさんの夏休みが、私の夏休みとどっぷり重なっちゃっているらしい。で、二人はイタリアに車で行きKも連れてキャンプしに行こうかっていう話も出ている。どうしたらベストかな?という電話。 明日Kがママと試験勉強準備しに来ることになっているので、その時にどうしたいか、Kの本音の希望をママからも聞きだしておきます。 と同時に、電話越しにさらっと、長所と短所をさらっと二人でおさらい。 イタリアでキャンプ、友達がいないと、大人ふたりとずっと、っていうのはKも退屈ではないかな。二週間連れていってもらうのは、私はかまわないよ。ただ、ママはそこしか夏休みないから、ママとKが夏休みらしいことを一緒にする時間はもうとれないかも。それでKが良いなら、二週間連れて行ってあげてね。(私らが日本に行くときも、行きたいだけ行かせてもらってきたし、それはお互いさま。)ママとおっさんは今回ステイケーションで遠出しないつもりだったから、フレキシブルだよ。Kが居ないなら、計画修正するから。 代替案:イタリアは一週間でKと三人で行って帰ってきて、ママに引き渡して、あとその週二人で過ごせばいいんじゃない?元旦那さんのほうでは、Eが八月にずらせないのか、聞いてみるよ、だって。追加情報としては、Hくんは引っ越し準備があって、夏休みはとくに家族で遠出はしないらしいよ。 息子が一番嬉しい夏休みになれば、それでいいよ。 というわけで、今日日曜日、ママのうちに試験準備に来たK。これに関して聞いてみると:「ぼく、わからないよ。友達が一緒に行けるなら、二週間大丈夫と思うけど、一人なら、年寄りと二週間はつまらないな。」「相変わらず失礼がすぎる。もしイタリアが半分の一週間だけになったとしても、どうせ、そのあとの一週間も、ママとおっさんという、これまた年寄りと一緒ですよ。おあいにくさまでした。」「あ、そっか。」 まあ、想定内だな。 あとは、パパに任せよう。ラストミニッツではあるけど、夏休みの相談は、まだ続く。 まとめ:1.どんな相談にも子供は関与してもらいましょう。すべて希望どおりにしてあげられないことくらい、子供だってわかってくれているし。2.譲る・助け合う、は、普通の友達間でも同じように、必要。3.譲る・助け合う、が重なったところに、信頼関係が築かれていくはず。
一番最初にお願いされるシッターでいる
離婚後、お互いにシングルペアレントになり、忙しい仕事、家事、育児と、二人がそれぞれこなしていかなくてはなりません。 これまで、一つの共同体として二人で協力して分担できていたことが、家が二つになることによって、それぞれが独立した単体として上記のすべての領域で機能していかないといけません。 仕事が忙しいとき、帰ってこれないとき、どうする。出張のとき、どうする。学生さんのアルバイトでベビーシッターを毎回つけるのも手でしょうか。けれど、毎回それだと、お金もたくさんかかりますし、子供はあまり嬉しくないかもしれません。 お互いがもう片方の共同親に頼めると、子供が一番嬉しいはず。だって、子供が一番大好きな大人が、両親のふたりですもんね!見ず知らずのお兄ちゃんお姉ちゃんとは緊張しちゃうし。それに、この子のことを一番わかっていて、一番愛していて、一番気にかけてくれるのは、外注のシッターではなくて、親なんだから。 はじめはなんだか借りを作るような気がすると思います。弱みを見せると不利になるんじゃないか、とか。私もそうでした。はじめは。それは大きな恥ずかしい間違いでした。 これから長い付き合いだし、お互いさまだから。こちらも気持ちよく引き受ければいいんです。そうやって、一歩ずつ、信頼の気持ちが強くなっていきました。さすがママ。さすがパパ。頼りになるなあ。そう思える日が、絶対来ます。 この週末は預かってもらえないかな。出張で移動なんだ。という向こうからのお願いごとは、最初「えー。予定変更できるか確認するよ」とか、いじわるな感じの態度をとっていた私。恥ずかしい過去。 いろいろあって、多少成長できて、変わることができました。むしろ今は、元旦那さんの依頼があれば、それに合わせるように私も調整します。彼ができないときは、私がKの一番のシッターでありたい、一番最初の受け入れ先でなくてはならない。子供のために、そう考えるようになりました。むしろ、依頼をいただくことは、ありがたいことだ!って今ではほんとに感謝できます。元旦那さんも、一時期仕事がめちゃくちゃに忙しく、「今日の夜かえって来れない!ヘルプ!」という事態が何回もあったっけ。こういうときは、逆に、いま信頼のクレジットを稼いだんだ。ありがたいなあ。と思えばいい。 もう息子は中学生でシッターは全く必要がありませんが(笑)現在でも、数日以上不在となると、その週の前後で、パパ週とママ週を交換することもやっています。息子の利便のためでもあるし、一日日中だけ、くらいならいいけど、複数日は当然心配ですね。 まとめ:1.お互いを助ける気持ちが信頼につながっていった。2.お願いすることは決して弱みを見せることではない。3.相手から依頼があったら気持ちよくお受けする。できれば、こっちも調整して子供優先のスケジュールに。4.子供にとっての最善を考えるようになった。
親としての関係をクリーンに保つこと
あれは、修行の日々でありました。それだけは、はっきり覚えています。 共同「親」としての関係性を、前パートナー「だった」ときの痛み、ゴミ、ガラクタ、イライラ、いやだったこと、コンチキショー、などなどの感情から、クリーンにする作業。 この辺りは、早く書いてしまわないとならない項目に入ります。少しずつ書き足します。最初はいまいち伝わらない書き方かもしれませんが、少しずつ精進して伝えられるようになりたいと思うのでお許しください。 何しろ私は脳科学が関係する書籍が好きなこともあり、「過去も書き換えられる。未来も書き換えられる。」という信条なんです。離婚後、がんがん書き換えてしまっているので、急がないと。 1.生きてるだけでもうけもん 何があってもなくてもそのままで幸せになる。私は寄付するときはUNHCRにするんですが、命と住むところがあればそれだけでもうけもん。という感謝の気持ちをリフレッシュしたいときに寄付します。生きてて屋根があれば、ありがたいことに、豊かな国に住んでいるので、なんとかなる。それで、どんなクレージーな変人な母親でも、子供にとっては、絶対に生きていたほうがいい。あたりまえのことだけど、ときどき、いろいろあると、やけくそになって、自暴自棄になって忘れませんか。私は、よく、忘れました。自分を大切に。 2.相手は相手。 相手もひとりの親。週末だけのパパだとしても。うちはがっつり親権半分の親やってくれていますが。ここはもう、がっつりとまかせましょう。細かいことが気になったとしても。目をつぶって、任せる。だってもう、相手の親のやり方はもう変えられないです。週末何時に風呂入れてるのとか、食事偏ってないか、とか、あの映画みせちゃだめ!とか、そんな細かいところより、お互いの信頼関係を築くことにちからを入れましょう。って簡単そうにいうなあ…… 3.自分がまず幸せになる。 子供は、お父さんやお母さんのこころの状態を完璧に曇りなくミラーリングします。こわいですねー。なにがあっても自分のいい気分を乱されない強さを身に着ける。さらさらテフロン加工。鉄壁のごきげんさん。これがホンモノになっていくことで、子供も確実にこれをミラーリングします。ほんと簡単そうにいうよなあ…