しょうもないタイトルだなあ。まあしばらく許してください。
大人に関しては、悲しいことに、親の両方に改善の意思がなければ、どんなに政府が力添えをくれてもどうしようもないでしょう。大人なんだから、大人な対応をしようよ! 子供のために。 子供が受ける離婚の(葛藤の)長期的な影響を考えれば、くだらない葛藤はなるべく早く乗り越えて、お互いが隣同士に座って歓談さえできるくらいのレベルに持って行ったほうがいい。そう思います。が、人間ですからね……
ですが、大人は、子供たちが喧嘩しているときには、こういう感じで諭すでしょう。 さあ、もういいでしょう。仲直りなさいよ。さあ、さっきはごめん、って早くいっておしまいなさい。さあ、二人ともこっちにきて、おやつを半分こなさい。さあ、お互いの目をしっかり見て。
大人が喧嘩すると、やらないですよね。これ。子供にお説教なんてできない、目も当てられないレベル多くないですか。もう、顔も見たくない。もう、考えるだけでも嫌。私もそうでした。
子供の喧嘩のほうが、すぐに仲良くなって、いかに潔くて。なんとオトナなことか! 逆説的で笑えますが。
離婚自体にもインパクトはあるのですが、研究によれば、離婚後の両親のお互いに対する態度が、子供への長期的な影響を決定するそうです。お互いがリスペクトを持って接するようになってから、なんとたったの二年で、子供の身体的・精神的な健康度は、離婚のない両親の子供と、変わらないレベルに戻るそうです。なんというレジリアンス。素晴らしくないですか? この研究は、まだ自分で入手してないので、今度入手して読みたいと思っています。
子供たちへの影響、子供たちの苦悩を考えると、自分たちの苦々しい気持ちとか、もう超越できるはずです。その都度、歯を食いしばりながら。
そう思える両親であれば、サポートしてくれる組織がたくさんありました。
親のためのコミュニケーションの全12回の講習会もその一つでした。二人で参加しました。残念ながら、ここでも、一人の親が「もうやめる!」といった場合は仕方がなく、二人とも退場となりました。
講習で叩き込まれたのは、先に書いた、「子供のことを最初に考えて歯を食いしばる」能力でした。人間なんで、葛藤中なんで、ムカッときたりするのは当たり前。そういう気持ちをいかに自分の中で丸め込んでいけるか。
講習は夜19時からで、親が講習中、子供たちも、別の部屋でちょっとしたセッションを受けていました。両親の離婚と向き合うセッションばかりではなく、一緒にデザートを作るようなこともやっていました。
親たちのグループと、子供たちのグループとで、最終のセッションである、作品の発表会に向けて作りこんでいくような積み上げになっていました。
親の最終作品のテーマは、自分の子供(たち)に向けて、これからどうなっていくか、親としてどんな風に子供たちと生きていくのか、メッセージを送るという感じでした。
わたしは器用で絵も描けるので、紙芝居を作りました。ストーリーは、パパとママがマントをつけたスーパーヒーローで、Kが二人とも大好きで、Kのために、それぞれ活躍し、ちからを合わせて頑張っている、というもの。もう二人はパートナーではないけれど、Kが大好きでKを守るために頑張っているので、三人でチームなんだよ、というメッセージ性を持たせるために、三人の頭文字をとって、チーム名とし、また、このチーム名が、紙芝居のタイトルでもありました。ひとこま、ママヒーローが、Kが落ちそうになっている大きな穴に橋となり、踏まれて痛い!けどKが助かって嬉しい!という自虐シーンがあったんだけど、子供たちがゲラゲラ笑ってくれて、本望でした。
書きながら、いろいろなことを、思い出しています。